【3点限定】ウールって、ここまで生まれ変われるんです。
MITSUBOSHI 1887の杉山です。
3回にわたってご紹介してきた企画、『ウール』で身近な人を幸せに。
今回で最後となります。
来年立ち上げる予定で現在準備をしているブランド「ReBirth WOOL」は、使い終わった衣服や、衣服の製造工程で出る端材を使った、地球にもひつじにも優しいブランドです。
「Recycle」でも「Reuse」でもない、「ReBirth」ウール。
来年の本始動の前に会員の皆さまにお披露目できればと思い、各アイテム3点のみですがブランケットとマフラーをご用意しました。
詳細は、この後すぐです。
◆目次
・会員限定『ウール』で身近な人を幸せに。リバースウールブランケット、マフラーを本日より会員限定で販売します
・全3回連載:なぜ私たちはウールに惚れ込んでいるのか
・12月25日(土) 三星毛糸株式会社一般開放、ファクトリーストアも開店。さらに100年ガーデンにて猪の丸焼きを振舞います
◆会員限定『ウール』で身近な人を幸せに
・リバースウール ブランケット・マフラーを会員限定販売します。
三星毛糸の「ReBirth WOOL」は、回収したウール製品や衣服の製造工程で出る端材をワタの状態に戻す「反毛」という技術を活用したサスティナブル・マテリアルを使ったブランドです。
ワタの状態に戻った素材を糸に加工し、さらに糸から生地に、生地から製品にと生まれ変わらせました。
これまでの反毛素材は、「毛三」・「毛六」等と呼ばれるようなウールに合成繊維を混ぜた「安物」として扱われることもありました。
このリバースウールはその根本的価値を「安さ」ではなく「環境負荷低減」へと捉え直し、「再生素材とは思えない高品質」という驚きを手に取った人に伝えます。
原料はどのような由来の物なのか、工程はどのようなものか等の、透明化も合わせて進めていく予定です。
今回はプロトタイプ商品として再生ウールブランケットとマフラーを創りました。
まだ多くの方にお届けできる量は生産できていませんが、ブランケット、マフラー共に3枚のみご用意することができました。
ただ「環境にやさしい」だけではく、品質を極限まで高めることで「使い手にも優しい」リバースウールの第一歩を手にすることで、このブランドに参加してみませんか?
ぜひ手に取って、実感してください。
この企画も残り1週間となりました。
ぜひ、この機会に「『ウール』で身近な人を幸せに」なっていただけると嬉しいです。
◆「『ウール』で身近な人を幸せに」クーポン
2点以上の商品をカートに入れ、「支払いに進む」をクリックした後の画面で、以下のコードを貼り付けてご使用ください。
202112.wool-lovers
クーポンの入力方法は以下画像にてご確認ください。
◆なぜ私たちはウールに惚れ込んでいるのか
会員限定企画「『ウール』で身近な人を幸せに」は、私たち自身が自社製品を着ていて改めてウールの魅力を体験したことが出発点でした。
3週にわたって「なぜ私たちがウール製品を作り続けているのか」をお伝えしている本コンテンツ。
今回が最終回となります。
◆配信予定
第1週:衣服にはメリノウールが最適『ウールにも種類がある』
第2週:ひつじは年中この毛をまとっている『快適な素材としてのウール』
第3週:とにかく優しい素材だからずっと着ていたい『人にも環境にも優しい理由』【今回】
前回は「メリノウールの機能」についてのお話をしました。
ウールの機能を全て兼ね備えた合成繊維はなかなか存在しないという点は、ウールが衣服に最適な素材であるという大きな理由の一つです。
最後となる今回は、「ウールという素材は人にも環境にもやさしい」という点にフォーカスを当ててみましょう。
さてみなさま。
「ウールの服」と聞いて何を連想しますか?
ポジティブなイメージとしては、「暖かい」「柔らかい」という感じでしょう。
しかし、その後に「チクチクする」「洗濯が手間」というネガティブなイメージもセットでついてくるのではないでしょうか。
特に「チクチクする」というイメージはかなり一般化されているように思いますが、なぜチクチクするのかというと、「繊維の太さ」が関係しているのです。
人の肌は思った以上に繊細で、敏感です。
ある程度の太さの繊維が肌を刺すように触れることで、それを刺激として感じ「チクチクする」と認識するのです。
「0.03ミリメートル」。
これ以上の太さの繊維がたった5%入っているだけで、チクチクと肌を刺激すると言われています。
では、それより細い繊維だったらどうでしょう。
MITSUBOSHI 1887が使用しているメリノウールは、太さ約「0.0165ミリメートル」。
極細の繊維は同じように肌に触れても刺さる感覚はありません。刺激するどころか気持ちよさを感じさせてくれるほどなんですよ。
また、ウールの表皮は外気の変化に応じて湿度を吸収したり放出したりという作用を行うのですが。この機能は、肌の隣に着用すると布地と肌の間の湿度レベルと温度を安定させるのに役立ちます。
自分の肌が乾燥しすぎている人にとって、第二の肌のように機能するそうです。
これはウールマークカンパニーの調査によるものなのですが、繊維の細さが0.0175ミリメートル以下の繊維で作られた肌着を着る事で湿疹の大幅な改善が認められたというデータもあります。
刺激に弱い冬のお肌をやさしく保護し、快適な着心地をキープ。
また、油断しがちな冬の紫外線対策にも大いに役立つメリノウールは「衣服に最適」なんですね。
最後に「環境にやさしい」という点。
ウールは、オーストラリアの水、空気、日光そして草といったシンプルな組み合わせによって育まれたひつじから産出される100%天然の繊維です。
ウールを代表する天然の繊維は生分解性繊維。簡単に言えば、「土に埋めるだけで微生物が分解し、自然に還る」繊維です。
分解の過程では土壌を豊かにする栄養素をゆっくりと放出していくので、出荷できないようなウールを肥料にすることもあるそうですよ。
生分解されるということは、環境への負荷が少ないという事。そして、大地の恵みから生まれたウールを大地に返すことで、栄養たっぷりの草が生えそれをひつじが食べ、またウールをいただいて…という理想的なループもできるんですね。
ちなみに天然繊維は、土の中だけではなく海洋でも同じように生分解されて行きます。
さて、合成繊維から出るマイクロプラスチックによる海洋汚染の話、ニュースや特番で聞いたことがあるのではないでしょうか。
化学繊維の衣類を洗濯する際に使用される水が152リットルだった場合、約70万個ものマイクロプラスチックが海へ流れ出ていると言われています。
推定では毎年60万~170万トンのマイクロファイバーが海に放出されているとのこと。
この大量のプラスチックは豊かな海洋生物の生態に対する重大な脅威であると言われています。例えば北太平洋カリフォルニア沖のある海域には、700,000平方キロメートルの海洋ゴミの粒子の存在しています。
数十年の間に自然の海流によって堆積したこの大量のプラスチックは、豊かな海洋生物の生態に対する重大な脅威であると言われています。たとえばその海域を飛ぶ海鳥の群れは、この海域に住む魚を食べることで大量のマイクロプラスチックを摂取していく事となります。
*出典:ウールマークカンパニー マイクロプラスチックの増加
ウールに代表される天然繊維によってできた衣服はその原因にならない、環境にやさしい物なのですね。
洗濯しなくても数日間着続けることができ、さらに洗濯してもマイクロプラスチックが発生することがないウール製品を着ることは、環境負荷を減らす選択肢でもあります。
また、MITSUBOSHI 1887のメリノウールは家庭用洗濯機で洗えるマシンウォッシャブル仕様。洗濯ネットに入れて、ウール対応の洗剤を使っていただければ、洗濯機のドライコースで洗うことができます。ドライコースは使う水の量が少ないため、この点も環境に配慮していると言えます。
全3回の本記事はいかがでしたでしょうか。
すこしでも皆様に、私たちがウールに惚れ込んでいる理由が伝わっていれば嬉しいです。
◆12月25日(土) 三星毛糸株式会社一般開放、ファクトリーストアも開店。さらに100年ガーデンにて〇〇の丸焼きも
来週末、2021年12月25日(土)に三星毛糸株式会社を一般開放します。
当日は織り機のあるスタジオ、略してオリスタも開放しており、見学することも可能です。
岐阜羽島ファクトリーストアも開店しておりますので、ぜひお越しください。
また、同日100年ガーデンにて「丸焼き機の稼働試験」を行う予定です。
参加方法等の詳細は、12月22日(水)配信のメールマガジンにて告知させていただく予定です。
お楽しみに。