共同代表2名が対談。代官山ショールームから「CONSTELLATION -Ebisu Salon-」へ繋ぐ想い – MITSUBOSHI 1887
 

共同代表2名が対談。代官山ショールームから「CONSTELLATION -Ebisu Salon-」へ繋ぐ想い

  • by SHOPSTAFF

いよいよ3月からスタートとなる「CONSTELLATION-Ebisu Salon-」。代官山ショールームは2月27日(土)をもってクローズとなります。

今回は、CONSTELLATIONの共同代表であるMITSUBOSHI 1887 岩田 真吾とTAILOR LINE 澁川 慶成が対談。それぞれの目線から代官山ショールームの思い出を振り返りながら、CONSTELLATIONへ繋げていきたい想いを語ります。

 

2つのブランドの関わりは5年半前からスタート。

(岩田)
本日はよろしくお願いします!
澁川さんがはじめて代官山ショールームを使ってくれたのは2015年の夏でしたよね。

 

(澁川)
はい。たしか、まだ三星毛糸さんが代官山パーフェクトルームを生地のショールームとして使っていた時代にポップアップを開催させてもらいました。

 

(岩田)
そのあと、自社ブランド(MITSUBOSHI 1887)のショールームに切り替えるタイミングで、クラウドファンディングを行ったときに本格的に仕事としての関わりがスタートしたんですよね。

リターンとしてスーツやコートをご提案して、たくさんの人にご支援いただきました。

 

(澁川)
はい。それから3年が経ちましたが、上場の際に着用するスーツやとても丈の長い、生地を贅沢にあしらったコートなど、特別な日の一着をはじめオーダーだからこそできるお仕立てを任せていただけて光栄です。
何度もリピートしてくださるお客様もいらっしゃって本当に嬉しいですね。

MITSUBOSHI 1887 × TAILOR LINEのお客様はかなりの確率で、カスタマイズされ胸の裏地のところに刺繍でメッセージを入れられる方が多いんですよね。一緒に考えさせていただけるのも楽しい時間です。

 

(岩田)
そうですね。
最初は決めていなかったけど、接客の中で刺繍する文字を決められたお客様もいらっしゃいました。
好きな映画から言葉を探して、その場の皆で検索して調べたり(笑)。

 

(澁川)
良い思い出ですね!

あと、代官山ショールームでの思い出と言えば、ミツバルは楽しかったですね!実は、以前TAILOR LINEとしても6~7回くらい「TAILOR LINE Bar」という名前で、毎回参加者が15~20名の規模で開催していたんですが、ミツバルは多くて10名程度なので、皆さんとしっかり話せる人数で良かったです。

 

(岩田)
ミツバルは最初はテーマなどは設けず、「使い手同士が繋がる場」としての意味合いが強かったのですが、2019年移行は予めテーマを設定して、さらに濃い話ができる場になり、それまでと異なる面白さが広がりました!澁川さんには大変盛り上げていただきましたね。

 

(澁川)
参加者の面々が豪華でありながら、作り出される雰囲気はどこか「なつかしさ」を感じるような暖かい雰囲気で話しやすかったことを覚えています。

”恋バナ”をしたり、思い出を語ったり、そういう空気感なのかな。
昔からの友人たちと話しているような気分になるんですよ。

 

(岩田)
いろいろなお話が聞けて楽しかったですよね。
これから創る「CONSTELLATION-Ebisu Salon-」でも、ミツバルのような活動を考えているので、皆さんには期待していてほしいですね。

今考えているのは4人限定などの少人数に絞って、さらに深い関わりができるような場をイメージしていて、私自身も今から楽しみにしています。
お客様一人ひとりとの濃い関わりというのは今後も続けていきたい部分ですね。

 

ライトさより「濃さ」のある空間を。

(澁川)
代官山ショールームの内装もこだわりを感じられて好きでしたね。繊維工場で実際に使われていた機材の廃材を使ったインテリアに、古いものにこそ宿っている歴史やストーリーを感じます。

個人的な話だと、出来上がった生地を運ぶための台車やデスクなど、三星で使っていたものを譲ってもらったこともあって。台車を個人で所有している人は日本でもめずらしいのではないかと、とても気に入っています!

 

(岩田)
そんなこともありましたね!ありがとうございます。
今、ショールームで使っているインテリアをCONSTELLATIONの内装にも取り入れたいですね。

それで言うと、代官山ショールームは入ってくるときは正直、ハードルが高いと感じる人も多かったんですが、入った後の空間はあたたかく、内装のこだわりや素材について深くお話しできる場所だと仰ってくださる方が多くて嬉しかったです。
ライトさより濃さのある空間だったので、ふらっと遊びに来てくださる方との新しい出会いはとても嬉しかったですね。

 

(澁川)
次のCONSTELLATIONも会員制となり、入ってくるときは多少ドキドキ感があると思いますが、入ってからのワクワク感は高まると思うので、乞うご期待いただきたいです。
両ブランドのコラボレーションによって、来店するたびに景色が変わるなどの楽しさもご提供できると思います!

 

(岩田)
より空間の濃度を増して、素材の良さに親しんでいただけると嬉しいです。



「お客様は神様、でも、作っている人も神様」変化する作り手への期待

(澁川)
CONSTELLATIONのスタートを語るには、2020年を振り返ることは欠かせないのですが、岩田さんにとってどんな1年間でしたか?

 

(岩田)
2020年は大変な1年間だったことに違いありませんが、私としては「体験価値をご提供したい」と気づいた一年でもありました。
ウール繊維業は冬の外出時が売り時になるのですが外出も少なくなってしまい、スーツ地として見てもリモートワークで出番がぐっと減ってしまいました。飲食や観光業と比べれば少ないと思いますが、やはりかなり影響は受けた業界だったのではないでしょうか。

しかしだからこそ、自分たちがお客様に提供できる価値はなにかと改めて考えるきっかけにもなったんです。
最近では「お客様は神様、でも、作っている人も神様」と、同じ人間であるという認識で対等性を求める人が増えていて、その影響からか、MITSUBOSHI 1887としても工場見学の希望者が増えています。

ご希望があるけれど、この時代下では遠方の行き来は難しい・・。そんな状況から、濃い体験が求められているということに気づいて、次に創るCONSTELLATIONでは濃い体験を提供したいという思いが強くありますね。

 

(澁川)
私も、リモートワークになった方が増えたことで、お仕立てした着数は減ったんですが、スーツ以外の話も増えたりと、お客様との関わりは以前より濃くなったと感じますね。
会社を立ち上げて今年で10年目、いろいろありましたが、コロナの影響によって原点に戻るきっかけになりました。今は、お客様がまだ気づいていない豊かな着こなしを提案できるチャンスをもらったのだとポジティブに捉えています!

 

(岩田)
やはり「濃さ」は2人にとってのキーワードになりますね。
今年は、今まであった「濃さ」をより濃くしてCONSTELLATIONにいらっしゃるお客様一人ひとりを大事にしていきたいです。

あと、昨年から今年にかけて、こんなに大変な中でも商品を購入してくれたお客様は戦友のような感覚があります。本当にありがたいです。

 

(澁川)
そうですね。私も、駆け出しのころから応援してくれているお客様が昨年の3月末くらいに急にご来店くださって。急にどうしたのかと思い伺ったら、「澁川さんが大変そうだったから」と仰ってくださって、本当に嬉しかったですね。

また、オンラインで事が済んでいく世の中でも、スーツを着続けなければいけない人や着続けたい人、逆に必要性が増す人もいると気づいた年でもありました。

 

(岩田)
「全体がそうだからと言って全員がそうではない」というところが、ファッションの面白いところですよね。

 

変化の激しい時代だからこそ、変わらない上質なものを。

(岩田)
コロナの影響によってリアルで会える機会が減り、オンラインで繋がれるにしても、コミュニケーションにおいて「濃さ」が足りなくなったように感じます。

次のCONSTELLATIONはオフライン・リアルサロンです。少人数にすることで、濃さをより濃くしてリアルで開催することに意味があると思っています。オンラインサロンが流行っている世の中だからこそどれだけ価値をお伝えできるのか挑戦してみたいですよね。


(澁川)
はい。ここ2~3年間の関係よりも密なコラボレーションになることでもう1段階上のシナジーが生まれてほしいと思っています。
コロナの関係で昨年末は提案が難しいところがあったのも事実ですが、自分の色を極めていくことでSNSでの発信などでの評判も良くなり、手ごたえを感じました。普段はしないけれど、覚えてもらえるアイコンになるファッションなのだと。

この時代において、TAILOR LINEはさらにエッジが効いた存在にななりますが、MITSUBOSHI 1887のカジュアルウェアを扱うことで、「次の時代に繋がる一着」の提案としてお客様の選択肢を広げられると思います。
TAILOR LINEの色を強く出しつつ、変化の激しい時代にも柔軟に対応できるようなご提案が、今まで以上にできるようになると思うので楽しみにしていてほしいですね。

 

(岩田)
はい。どちらも、変化の激しい時代だからこそ「変わらない上質なもの」をお届けしていきましょう!
2つのブランドはともに、スーツ然り、カジュアル然り、ベーシックなアイテムなので、心が擦り切れがちな現代において拠り所になるような変わらない上質さをご提供できればと思います。

 

★★★

 

ショールームは3月から恵比寿へ移転いたしますが、メンズスーツのご希望はそちらでご対応できますので、もしご希望の方はお問合せくださいませ。ストールやスーパーメリノシリーズなどお手に取って確かめたい方は、ぜひクローズ前の代官山ショールームにお越しください。

代官山ショールームは2月末まで営業、15 : 00 ~ 19 : 00 の時短営業とさせていただいております。在店スタッフは感染防止対策として消毒や換気、ソーシャルディスタンスの確保を徹底し、ご接客させていただきます。

ご来店の際には十分にお気をつけて、あたたかい服装でお越しくださいませ。

 

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